散髪で脳卒中に、英理髪店が1300万円の損害賠償

【12月13日 AFP】
散髪が原因で脳卒中を発症した英国人男性に理髪店から損害賠償として9万ポンド(約1300万円)が支払われた。複数のメディアが13日までに報じた。

2人の子どもの父親であるデーブ・タイラー(Dave Tyler)さん(45)は、散髪から2日後、仕事の商談中に突然倒れ、病院に救急搬送された。その際に医師から、最近散髪に行ったかを質問されたという。

英紙タイムズ(The Times)とメール・オン・サンデー(Mail on Sunday)の報道によると、タイラーさんは、英イングランド(England)南部ブライトン(Brighton)にある自宅近くの床屋「ヘッドマスターズ(Headmasters)」で洗
髪と散髪のサービスを受けていた。

医師らは、洗髪の際に首を後ろへ反らせる姿勢によって動脈が圧迫され、その時にできた血栓が脳卒中を引き起こしたと診断。

タイラーさんは3か月間の入院を余儀なくされ、退院後は歩行のために杖が必要となったほか、視力低下のため車を運転することもできなくなった。

タイラーさんの代理人は、2011年の訪店時に理髪店が頭部を適切に保護することを怠ったと主張。そしてこのほど、理髪店側が損害賠償の支払いに応じた。

タイムズは、いわゆる「美容室脳卒中症候群」については、医学ジャーナルなどでこれまでにも報告されているとしながら、別の2件のケースを例として取り上げた。

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